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大腸

病気が寛解したので、少し自分のことを書こうと思います。

 

潰瘍性大腸炎は現代病なのだそうです。以前、鍼の名医に『ストレス』と言い切られてしまったほど。本当にそうなのかな〜と疑いたくもなるけれど、病気になったから分かる、心と体のバランスはとても重要だと思い知りました。

 

私はストイックです。主婦業も、母業も、仕事も、とにかくきちんとしていたい欲が強かった。いつもせかせか、いそいそ。そして失敗したり、上手くいかなかったり、迷惑をかけると、自分を思い切り責めて、また一生懸命狂ったようにきちんとする。イライラもするし、家族に酷く当たった。自分がこんなに頑張ってるのに、なんで?と。子供が生まれて、自分の思いとは裏腹に事が進んでいくことが当たり前になり、決めていた事ができなくてどんどん追い込んでいったのだろうなと思います。悪循環で、余裕もなく、心がおかしくなるほどだったのかも。その前に、体が悲鳴をあげたんだろうな。

今となっては、分析できる。

 

もともと腸が弱い。胃は強くて大食いなのに、腸が弱い。

便秘になったり、下痢になったり、結構ハード。

だから、SOSを腸が素直に感じ取ってくれたのかもしれない。

 

病気がわかっても、しばらくは自分を責め続けていたけれど、完治が難しいと知り、これは長期戦、いや死ぬまでお付き合いすることになるかもしれない、もう相棒くらいに思わなくてはと一新。

大腸の具合が悪い時は、頑張りすぎのサイン、これをバロメーターにしようと思い、サインが来たら、ほどほどにすることを心がける。アイスクリームが大好きだけど、体を冷やすことは絶対に良くないので、ここぞ!って仕事の終わりにだけ楽しむことに決めた。冷たい飲み物は、夏でも控えめにするし、食べ物も気をつける。たまにはジャンキーなフードも食べるけど、腸にハードな食べ物は控えるように努めた。そして、一番変わったのは、私の心の持ちようかもしれない。

『私はわたし』って思うようにした。人を羨ましく思って、悔しい、負けたくないと思う事が多かったけれど、「人は人だ」私にはできないこともあるさ〜。と諦めることもできるようになった。そして、できないことを自分なりにアプローチする考え方もできるようになった。

そしたら、思いのほか、体の調子は良くなりはじめたし、家族にも当たらなくなったし、人にお願いしたり、甘えることもできるようになった。自分のやりたい事が前より進み出したし、楽しいと思うことが増えてきた。

 

病気が教えてくれることもあるんだな。と今では感謝しています。

寛解したけれど、私の大腸はこれからもきっと健康のバロメーターには変わりないのだから、よ〜くそのサインと相談して暮らしていこうと思います。